先日、映画のチケットの期限が切れそうだったので、「数分間のエールを」という映画を見ました。
「何でもいいから適当に見てみるか」とたまたま暇な日の都合のいい時間に上映していたこの作品ですが、本当に素晴らしかったので記事にしたいと思います。
あらすじ
「何かを作りたい。自分が作ったモノで誰かの心を動かしたい」
高校生の朝屋 彼方(あさや かなた)は、MV(ミュージックビデオ)の制作に没頭していた。
ある夜、映像のモチーフを探して街を探索していた彼方は、
雨の中でストリートライブをする女性に出会い、その歌に衝撃を受ける。「この歌のMVを作りたい、自分が待っていたのはこの曲だ」
その歌声と、感情をぶつけながら歌い上げる姿に心が突き動かされた。そして翌日、彼方は教壇に立った新任教師の姿を見て驚愕する。
そこにいた織重 夕(おりえ ゆう)は前夜、彼方の心を突き動かしたミュージシャンだった。
モノづくりを始め、その楽しさを糧に次に進む彼方と
モノづくりを諦め、その苦しさから別の道に歩き出した夕。二人の作った作品は、それぞれに何をもたらすのだろうか。
映画「数分間のエールを」公式サイト 2024年6月14日(金)公開新進気鋭の映像制作チーム「Hurray!(フレイ)」×花田十輝が送る等身大の“モノづくり”青春群像アニメーション映画。公式サイトより抜粋
感想
モノづくりの楽しさ、厳しさが伝わる、全てが尊い作品でした。
音楽ストリーミングサービスなどで人気に火が付くアーティストや、「神絵師」と呼ばれるような各所から依頼が殺到するイラストレーターなど、華々しい活躍をするクリエイターがいる一方で、誰からも評価されないクリエイターもいるのがモノづくりの世界。
そんな世界に足を踏み入れたばかりの彼方と、そんな世界で戦い続け、ついに夢を諦めた夕の、どちらも悪くないのにすれ違う場面はもどかしくなります。
そんな2人の劇中最後のMVは、紆余曲折、たくさんのことを乗り越えて完成したものであることが感じられて、深く胸に響きました。(解釈が違ったらすみません。)
YouTubeでも公開されていますが、絶対に映画で見るべきです。
また劇中歌、主題歌も最高でした。
歌唱アーティストの菅原圭さんのことは知らなかったのですが、私は感動して心が動きました。織重夕の歌唱アーティストとしてピッタリのキャスティングでした。
※なんの利益関係もないただのファンです。
エンディングのフレデリックの「CYAN」も爽やかな曲で、映画館を出て見た景色はいつもより色鮮やかに感じました。
私の高校時代は、学校の授業とバドミントン部の活動、家に帰ったら次の日の予習とDSのゲームというような毎日の繰り返しで、モノづくりをする、いわゆるクリエイターと呼ばれるような人たちはどこか遠い存在でした。
しかし社会人になってブログを始めたり、ホームページ制作を始めたりしたことで多少はモノづくりに関わるようになり、そのタイミングでこの映画を見たことで、ここまで感動できたのだと思います。
きっと高校時代の私がこの作品を見ても、響かなかったことでしょう。
同じ作品でも、その時々の興味関心、生活スタイルなどで感動したりしなかったりすることはままありますが、今たまたま偶然この映画と出会えたことは幸運でした。
まとめ
すでに公開から半年近く経っていて、現在も公開している映画館は少ないようですが、モノづくりをしている方、モノづくりの世界に憧れてる方にはぜひ見ていただきたい作品です。
以上、たまたま見た映画「数分間のエールを」の感想でした。
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